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田尻賢一死刑囚の死刑による弁護士グループの表明

田尻賢一死刑囚の死刑が執行されたことを受け、死刑制度存続の必要性を訴える弁護士グループ「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」は11日、東京都内で会見し、
「法に定められた死刑の執行は当然だ」と評価する声明を発表した。
同フォーラムが死刑執行について声明を出すのは初めて。

声明は、死刑は重大な刑罰であり、慎重な態度で臨む必要があると指摘した上で、
「死刑制度は最高裁でも合憲とされ、死刑判決は慎重な審理を尽くした上で言い渡されている。執行に反対することは法律を順守しなくても良いと述べるのと同様だ」と死刑制度廃止論に異議を唱えた。

同フォーラムは会見で「死刑が執行されるたびに日本弁護士連合会が(死刑に否定的な)会長声明を出すが、決して弁護士全体の総意ではないということを国民や犯罪被害者、遺族に分かってほしい」とした。

朱に染まるからアカくなるのか、アカいからこそ群れるのか。そんなことを考えていたのですが、弁護士会も一枚岩ではないんですね。

日弁連は基本的に死刑には反対で、先月日弁連全体での大会を通して「死刑に反対する」という表明をしました。今回の表明は、「弁護士の全員が死刑に反対しているわけではない」という表明ですね。

日本弁護士連合会(日弁連)の表明というのは、なかなかえげつない側面を持っておりまして、なにがえげつないかというと、まず、弁護士というのは日弁連に強制的に所属することになるんです。
で、日弁連が何か表明を出しますと、自動的に(本人の意思とは関係なく)自身もそれに同意したと、基本的にそういったことになるんです。
大きい声をあげてそれに反発することもできますが、多分それをやると村八分にあいます。
名うての敏腕弁護士とかなら孤立しても大丈夫でしょうが、新米弁護士とかだったらそんなことをするのは無理でしょう。生活がかかってますから。

さて、久しぶりに法務大臣が仕事しまして、死刑が執行されました。田尻賢一死刑囚です。
この人の犯した犯罪は、金目的での強盗殺人が2件。
これだけ書くと随分あっさりしていますが、やり口がだいぶえげつないです。
うち一件の概要は以下の通り。
・「お宅の塀に車をぶつけてしまった」と嘘をついて、家人(その宅の奥さん)に玄関のドアをあけさせる。
・出てきた奥さんを、持参したナイフで顔、首、腹等をめった刺しにして殺害
・10万円相当を物色し、逃走

金に困って犯行に及んだ、とのことなのですが、犯行のやり口を眺める限り、金の為に押し入ったのか、殺すために押し入ったのか、判断に迷うレベルです。

名前は忘れましたが死刑反対派の弁護士の誰かが、「被害者は楽だ。死ぬのなんて一瞬だから。加害者の方がつらい」みたいなことをほざいてましたが、私はそれに同意しかねます。
めった刺しなんて痛いに決まってるじゃないですか。