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【クビ】パク・クネ大統領 罷免が決定

韓国の朴槿恵大統領が憲法裁判所において、罷免が正式に決定されました。即日失職となり、60日以内に大統領選挙が行われるそうです。

有力候補は「共に民主主義」の「超反日」とうたわれている人物です。
海外に飛ぶたびに日本の悪口を言って回っていた朴槿恵元大統領が親日に見えるほどとは、一体どれほど強烈な反日なのか、興味があります。

さて、この件に関して、朝日新聞デジタルが、元シールズの矢部新田君(多摩川大学4年、24歳)のコメントを掲載しています。

彼のコメントをざっくり意訳すると、「韓国では民意によって大統領を失職させた。韓国人は政治に対する意識が高い。日本は遅れてる」とのことです。

シールズの人達は解散した今になっても、「私たちは正しい。日本が間違っている」って意識が抜けていないようです。

さて、彼のコメントについて意見します。
まず韓国人の政治の意識が高いという点ですが、これは正しいです。
ただそれ以外は間違っています。

朴槿恵元大統領の裁判が始まった頃には、支持率は5%まで下がっていました。日本で支持率がこれだけ下がったら、民衆が何かするまでもなく、総理は辞任します。あるいは議会を解散します。
あと、矢部君は自分達がマジョリティーであることをさも当然の様に話していますが、日本におけるシールズというのは、韓国における少数派。つまり朴槿恵擁護派です。5%の側です。
日本でシールズが応援した側は、片っ端から負けているということを、もう忘れてしまっているのでしょうか。

さて最後「日本は遅れている」とのことですが、今回はこれについて考えてみます。

まず文化人類学からの結論を申し上げると、「文化には、変化や違いはあれど、優劣はありません」
つーわけで答えは「優劣などない」が答えになるのですが、もう少し掘り下げてみます。

大韓民国樹立宣言がなされたのは1948年のこと。しかし韓国は、長らく軍事政権が続きます。
文民が大統領になったのは、1993年になります。思いの外最近ですね。
さて、軍事政権時代というのは、大体どこも例外なく、国民の権利は制限されます。
つまり韓国において、本当の「民主主義」が樹立したのは1993年。
民主主義国家韓国は、今年で24歳になります。

奇しくも、矢部信太君と同じ年齢です。(彼は今年で25歳でしょうけど)

24歳の民主主義国家というのは、他国ではどのような状況だったでしょうか?
日本を例にとります。
日本は1945年に敗戦し、それからしばらくGHQ統治下におかれますが、45年当初から一応文民統制でした。
ですのでそこから考えますと、24年後は1969年。
この頃の日本はと言いますと、安保闘争が盛んな時期です。
丁度、「東大紛争(1968〜69)」があった時期でもあります。
東京の意識高い学生は、ヘルメット被って手ぬぐい巻いて、ゲバ棒もって国家権力と闘っていた時ですね。
この頃の日本は今の韓国のように、若者の政治意識が高く、闘争を声高に掲げていた時期であったように考えられます。

また奇しくも、韓国は今後、「親北朝鮮、親中国、反米」の方向に民衆の運動が動く可能性があります。(反日は規定路線です)
そうなったら、結果もたらされる様相はまさに日本と同じです。
ヘルメット被ってゲバ棒を持つかどうかはわかりませんが、「共産主義国韓国樹立」を合い言葉に、民衆が国家権力や米軍と闘うという自体は、おおいに考えられます。
というか、中国や北朝鮮は、韓国の世論がそういう風に傾くように、今必死で工作活動をしていることでしょう。

24歳の民主主義を迎えた日本はその後、一波乱も二波乱もありましたが、どうにか民主主義を維持することができました。

韓国は今後どうなるでしょうか?
今しばらくは目が離せません。

トランプ派のイスラム教徒登録論

【ロサンゼルス時事】トランプ次期米大統領の有力支持者が、米国による第2次大戦中の日系人強制収容を引き合いに、
テロ対策としてイスラム系移民の登録制度の必要性を主張し、批判が高まっている。

米海軍特殊部隊の元兵士で、トランプ氏の政治資金団体幹部のカール・ヒグビー氏は16日、FOXニュースの番組で、
イスラム系移民の登録制度は法的にも導入可能だと指摘。「第2次大戦中に日本人に対しても行った。前例がある」と語った。

この発言には、米国のイスラム教徒だけでなく、日系人らも反発。映画「スタートレック」で知られる日系人俳優ジョージ・タケイ氏は、
18日付の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、「仲間を人種や宗教で分断することで、社会に安全がもたらされたことは過去にない」と批判した。
タケイ氏は幼少期に強制収容された。

日系のマーク・タカノ下院議員(民主党)は声明を出し、「(ヒグビー氏の)発言は、多くの米国人がトランプ政権に持つ最大の
不安を裏付けている」と指摘。トランプ氏に対し、ヒグビー氏の発言を非難するよう求めた。 (2016/11/19-15:18)

時事通信
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111900178&g=int

一番の問題はその日系人に対して謝罪と賠償が公式に行われたこと。

イスラム教徒をどう扱うかという議論に関してトランプ派が、「第二次世界大戦中、日系アメリカ人を強制収容所に入れた例があるから、それを真似すればいい」といった発言をしたという記事です。

記事内では「日本人」とありますが、「日本人と日系アメリカ人」です。非常に重要な点ですのでお間違えのないように。

ヒグビー氏の言っている「前例」なのですが、調べてみる限り、これはアメリカの恥です。真似しない方が良いです。詳細については「第442連隊戦闘団」で検索してみて下さい。
アメリカの日系人収容について簡単に解説します。
第二次大戦中のアメリカは、テロの危険性という理由から、同様に敵国であるドイツ系やイタリア系はほっといて、日系アメリカ人のみを強制収容所にぶち込むことに決めました。(なお、ぶち込む前には財産等は没収しています)。その数おおよそ12万人。
ただ、そんな状況にあっても日系二世の33,000人はアメリカ軍に従事し、アメリカに対する忠誠心をその血で示します。
更に、442連隊戦闘団という部隊に所属された日系人は、アメリカ史上最も多くの勲章を授与した部隊として、今もなおアメリカ史に名を残しています。

二次大戦終戦後、日系人は解放されるのですが差別感情はうずたかく積もり、1960年代になってようやく、二次大戦時の日系人が評価されることになります。

大体そんな感じです。

アメリカ陸軍では、第442連隊戦闘団のことを学ぶことが必修となっているそうなので、元軍属のヒグビー氏は知らんわけではないと思うのですが、何を考えているのでしょうか。

アメリカが賠償金を支払うということは、アメリカが公式に「それは間違いだった」と認めているということです。ほんと何考えているのでしょうか。
アメリカに対する忠誠心をその血で示せってことでしょうか。それならまだわからんでもないです。コーランに対する信仰心よりも、合衆国に対する忠誠心の方が上であるってことがわかるようなアクションを、イスラムの側は起こした方がいいと思います。
コーランに対する信仰心の方が上って言うのでしたら祖国にお帰り下さい。アメリカはそういう所です。

さて、第442連隊戦闘団の最も代表的な戦いは、ドイツ軍に包囲されたテキサス大隊を救出したボージュの森での戦いと言われています。

救出された際、テキサス大隊と442部隊は、抱き合って喜んだのですが、大隊のバーンズ少佐が軽い気持ちで「ジャップ部隊なのか」と言ったため、442部隊の少尉が激怒して掴みかかり、こう言ったそうです。

「俺たちはアメリカ陸軍442部隊だ。言い直せ!」

アメリカのとある町長の失言

【11月16日 AFP】米ウェストバージニア(West Virginia)州の町長がミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人を「ヒールを履いた類人猿」と評したフェイスブック(Facebook)の投稿に賛意を示したことから激しい反発を招き、辞任に追い込まれた。米メディアが報じた。

ウェストバージニア州にある人口500人足らずの小さな町クレイ(Clay)の町長を務めていたビバリー・ウェーリング(Beverly Whaling)氏は批判は必至と思われるようなコメントを称賛したとみられたことから激しい非難を浴び、15日に辞任した。

クレイ郡開発事業団(Clay County Development Corp.)のパメラ・ラムジー・テイラー(Pamela Ramsey Taylor)代表は、米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が勝利したことを受け、フェイスブックに「これで気品があって美しくて堂々としたファーストレディーをホワイトハウス(White House)に迎えられるかと思うとわくわくする」「ヒールを履いた類人猿は見飽きた」などと投稿したとされる。

これに対してウェーリング町長は「あなたのおかげで最高の気分よパム」と書き込んでいた。

地元メディアの報道を引用して伝えた米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によれば、2人のコメントは後に削除され、フェイスブックページも閉鎖されている。また、テイラー氏は更迭されたという。

オンラインの署名運動サイトには、いずれも女性のウェーリング氏とテイラー氏の辞任を求める署名が全米で16万人近くから集まっていた。

クレイは、今も奴隷制の名残が残るウェストバージニア州クレイ郡の中心地。

全文はURL先
http://www.afpbb.com/articles/-/3108120?cx_part=topstory

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ。

アメリカヴァージニア州の小さな町クレイの町長が、口を滑らせて辞任したというニュースです。

アメリカは自由の国だったような気がしますが、発言内容には気をつける必要がありますね。
トランプ大統領が当選したからといって、軽口を叩いていい風潮になったわけではないようです。むしろ以前よりずっとピリピリしているように見受けられます。

第二次大戦時のアメリカ大統領のルーズベルトは当時の新聞にこんな文章を寄稿しています。
「日本人は我々と同じように、目もあり口もあり鼻もあり、手もあり足もあり頭もある。しかし人間である証拠はどこにもない」
かつてのアメリカはそんな内容を堂々と言える風潮があったようなのですが、100年も経たないうちに随分変わるものですね。

ところで、今回「ヒールを履いた類人猿」と揶揄されたミシェル夫人ですが、この方中々のシンデレラなのだそうです。頭の中がっていうわけじゃなくて、人生が。
元々貧困地区の生まれだったそうなのですが、努力でプリンストン大学へ入学し、ハーバード法科大学院を修了して弁護士に。そこのインターン(実習生)として現れたのが、バラク・オバマ氏。(当時はハーバード在学中)
オバマ氏がミシェル夫人をアイスクリーム屋に誘ったことから恋人になり、結婚。そしてゆくゆくはアメリカ初の黒人ファーストレディーに。
なんというか下手な三文芝居よりもよくできたサクセスストーリーですね。

ところでオバマ大統領というと、内政はなかなかうまくやりましたが、外交に関してはあまりふるわなかったイメージがあります。
しかしトランプ氏よりもヒラリー夫人よりも、いわんやウェーリング町長よりもずっと、彼は上品でした。立ち振る舞いや言葉遣いなんかは、ずっとずっと上品だったと思います。

フィリピン ドゥテルテ大統領 仰天発言

◆フィリピン大統領、ISが入国したら「人権忘れる」

フィリピンのドゥテルテ大統領は14日、シリアやイラクを追われた過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員らがフィリピンに入国し活動拠点を築くこともあり得るとした上で、そうなった場合、人権に関する義務を放棄して国民の安全を守ると述べた。
ドゥテルテ氏は、フィリピン南部のミンダナオ島はすでに武装勢力や強盗の温床となっていると語り、「迫り来るテロ」に懸念を表明。
こうした不安定さを利用して過激派が流入する恐れもあるという。

警察当局での演説で同氏は「支配地を奪われた中東のテロリストらが、ここに来た場合に備えて準備をしなくてはならない」とした上で、
「彼らには人権などみじんもない。私は、人権のために国民が殺されるのを許さない。そんなものはたわごとだ」と述べた。

力強いフィリピンのとーちゃん。

ドゥテルテ大統領が「ISの人権よりもうちの国民の命の方が大事」と述べたというニュースです。

この人はその辺の政治家と違って上っ面だけの言葉だけではなく、やると言ったらやる実績と凄味があるので、「ドゥテルテがこう言った」というのは、ただそれだけでニュースになりますね。

さて、イギリスのEU離脱やトランプ大統領の当選等、世界はグローバリズムから離れて行っているような気がします。もっとあからさまに言うなら「グローバリズムという幻想から目が覚めつつある」と言いますか。

人権とグローバリズムを尊重し、移民を受け入れまくったフランスやイギリスは、人権の重みに耐えきれず、国家が傾きかけています。特にフランスは深刻です。
人権とグローバリズムというのが聖書の教えとマッチしていたせいか、なんだか白人は妙にその二つを推してきているような気がします。その考え方に感化されたリベラルも含めて。

しかし、そんな綺麗事ばかり言っていられない状況を前にしてか、世界各国が「利己的」になっているように思えます。

イギリスはEUから離脱しました。アメリカは綺麗事を並べるヒラリー夫人よりもトランプ大統領を選びました。エジプトとトルコはイスラム政権が第一党となり、キリスト教社会に牽制をかけています。フィリピンは麻薬の売人を取り締まる為に、人権等どこ吹く風でだいぶ過激な活動をしました。(結果的に治安がよくなっています)

私はそれでいいと思っています。「世界には最初、国境なんてなかった」なんて言いますけど、それはつまるところ、「必要性を感じたから、人間は国境というものを『発明』した」とも考えられます。
「国境を無くそう」ではなく、「国境の意義、意味、そして価値とはなんなのか、考え直そう」という時代になってきているんじゃないかなぁ、と、そんな気がします。

人権の話が国境の話になってしまいました。とはいえ私が人権について話したいことと言えば、人権人権と騒いでる奴の話は、眉に唾つけて聞いておいた方がいいと思うよって、そんなもんです。

クリントン陣営の敗因分析

敗因はFBI クリントン氏「胸張り裂ける思い」
11月13日 9時34分

アメリカ大統領選挙で、トランプ次期大統領に敗れた民主党のクリントン氏は、選挙の敗因について、
みずからのメール問題をめぐってFBI=連邦捜査局が再捜査を行うと決定したことをあげ、
選挙結果について「胸が張り裂ける思いだ」と心情を吐露しました。

アメリカのメディアによりますと、民主党のクリントン氏は12日、
選挙戦でみずからに献金した支援者との間で電話会議を行いました。

この中で、クリントン氏は選挙戦を振り返り、先月28日、FBI=連邦捜査局がみずからのメール問題をめぐって、
再捜査を行うと決定したことについて、「FBIのコミー長官が根拠もない疑いを示したことでわれわれの
勢いが止められた」と述べました。

この捜査については、FBIが投票日2日前の今月6日、訴追しないと結論づけましたが、
クリントン氏は、むしろ疑いを招く結果となって、優勢と見ていた州で逆転されたことが
敗因ととらえていることを明らかにしました。

そして、選挙結果について「胸が張り裂ける思いだ」と述べ、終始重苦しい口調だったということです。
また、クリントン氏は、今後の活動については言及しなかったということです。
大統領選挙ではメール問題が大きな争点となり、クリントン氏の信頼性が損なわれる結果になったと
見られています。

NHK NEWSWEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161113/k10010767021000.html

身から出た錆。

ヒラリー陣営は今回の敗因をFBIが悪い、と決めてかかったという記事です。

自業自得じゃないかなぁとか思うのですが、それはさておきこれがどういう内容かについて解説します。
ヒラリー氏は国務長官時代に、メールサーバーを設けました。そのメールサーバーでたくさんのメールのやりとりをしたのですが、プライベートなメールの中に、アメリカの国家機密が含まれていた、という問題です。

選挙も大詰めといったところでFBIが声を上げたことについては記憶に新しいところですが、ヒラリー氏は結構前々からメール問題についての指摘を受けています。
「これは極秘情報である」という意味を持ったマークについて「知らなかった」と話していたりだとか。

だいぶ長い間、トランプは馬鹿でヒラリーは賢い、といった報道がされていましたが、このメール件以来、「本当にヒラリーって賢いの?」と疑問に思うようになりました。これはあくまで私見ですが。

それからスキャンダルと言えばもう一つ、ホワイトウォーター事件というのもあります。
これは1980年代の話なのですが、ヒラリー夫人とビルクリントン両氏が、アーカンソー州にホワイトウォーター・デベロップメント・コーポレーションという会社を設立したのですがここで怪しげな取引や、詐欺疑惑をめぐる騒動が発生したという事件です。

ヒラリー氏はトランプ氏の女性人権問題を全面に出してネガティヴキャンペーンを繰り広げていましたが、政治家としては新米な「ビジネスマン」トランプ氏と、長く政治に関わってきたヒラリー氏です。「政治家として」脛に傷を持つのはヒラリー氏になってしまうのではないかと思います。

私はヒラリー氏のことは嫌いではありません。というか、嫌いになれる程彼女のことを知りません。
散々暴言吐きまくってたトランプ氏に負けたのは、さぞくやしかっただろうなぁと、その点ばかりは同情せざるをえません。

トランプ勝利とマスメディア

トランプ大統領誕生にマスメディアは?

「メディアは不誠実、そして腐敗している。有権者には、それが分かっている」――米大統領選を通じ、

そう主張していたドナルド・トランプ氏が、メディアによる自身の劣勢報道をはねのけた形で勝利を納めた。

多くのメディア、特に新聞社がヒラリー・クリントン氏の支持を表明し、
かつ各種世論調査で「クリントン氏優勢」を伝える中での「逆転」勝利だった。
「トランプ大統領」とそれを選んだ米国世論に「新聞メディアが敗北した」とも言えそうだ。

支持表明の新聞社、クリントン57社vsトランプ2社

2016年11月9日(日本時間)朝から開票が始まった米大統領選は、接戦の末、トランプ氏勝利が決まった。
主要メディア間では、直前までクリントン氏優勢・逃げ切りの見方が強く、
たとえば投票直前の11月7日(現地時間)のニューヨーク・タイムズ(電子版)では、
選挙キャンペーンの締めくくりにあたって「ヒラリー・クリントンからの楽観主義と、
ドナルド・トランプからの暗黒」といった見出しの記事を配信していた。

また、8日時点の世論調査でも、米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の調査(平均支持率)で、
クリントン氏45.5%、トランプ氏42.2%、とクリントン氏優勢の結果が出ており、こうした情報を多くのメディアが報じていた。

トランプ氏陣営では、本人も含め、たびたび「メディアによる偏ったフィルター」などを口にし、批判してきた。
トランプ氏は、大統領選のテレビ討論会の最終回(10月19日)にも、「メディアは不誠実、そして腐敗している」などと訴えた。

それもそのはず、特に「新聞」では、トランプ包囲網といってよい程、トランプ氏に厳しい態度を示していた。

米誌「THE WEEK」(電子版、11月7日)などによると、
国内100大紙のうち、クリントン氏(民主党)の支持を表明(エンドースメント)した新聞は57社なのに対し、
トランプ氏(共和党)支持はわずか2社。前回2012年の大統領選では、現職オバマ氏(民主党)支持41社に対し、
ロムニー氏(共和党)支持は35社で、今回の両候補の差がいかに大きいかが分かる。

トランプ陣営は、ネット情報発信を強化

クリントン氏支持を表明した主要メディアでは、民主党寄りであることで知られるニューヨーク・タイムズは9月24日に、
また、やはり主要メディアであるワシントン・ポストも10月13日に氏の支持を打ち出した。さらに、ザ・アリゾナ・リパブリックなど、
これまでの大統領選で支持表明をほとんどしなかった(もしくは全くしてこなかった)社の中にもクリントン支持派が出た。

また、クリントン氏の支持まではいかないまでも、全国紙として知られるUSAトゥデイは、トランプ氏は危険で大統領には不適格だとして、
同氏へ投票しないよう呼びかけた(9月30日)。同紙が大統領選で特定の立場を表明したのは、1982年の創刊以来、これが初めてだ。

一方、トランプ氏支持は、ネバダ州の最大手紙「ラスベガス・レビュー・ジャーナル」(10月23日)と、
フロリダ州の「フロリダ・タイムズ・ユニオン」(11月6日)の2紙。
このうち、「ラスベガス~」は、トランプ氏の有力支持者が2015年に買収した新聞だ。

こうした情勢をうけ、トランプ陣営では投票が近くに迫った10月24日から、インターネットを通じての情報発信を強化した。

Facebook(フェイスブック)のライブ動画配信を使い、メディアを通さず、連日、有権者に直接、氏が語りかける取り組みを行った。

トランプ氏は、クリントン氏を典型とする従来型の政治家や既成政党への不信感だけでなく、
有権者の間にくすぶっていたメディア不信も味方にして、勝利を呼び込んだ形となった。

「メディアは不誠実、そして腐敗している」
いやぁ、いい言葉ですね。私の言いたいことが一文に詰まっている。おかげでここに書くことがなくなってしまいそうです。

トランプ氏勝利の理由を分析したところ、有権者には「マスコミへの不信感」があり、トランプ氏はその部分へ呼びかけることによって、得票数を増やしたのではないか、といった記事です。

既存の大手マスコミが、新規のインターネット勢力に敗北する。なんとも輝かしい選挙結果ですね。
トランプ氏が日本に良い影響をもたらすかどうかはわかりませんが、私は彼と、彼の勝利を祝福したいです。

さて話は逸れますが、日本の老人が以前、「今の若者には反骨精神がない。反権力という精神がない」みたいなことを言っていました。
確かに今の若者には反政府運動を起こしたりだとか、そういった気概は薄れていると思います。SEALDsの活動も、特にこれといった成果は出さずに終わりました。
ただ別の部分で、反権力精神の芽生えが見られます。それはマスコミに対する反発運動です。
フジデモや花王デモ等は、イデオロギーの垣根を越えたデモであったと思います。
マスコミは権力ではないのではないか、と感じる方もいるかもしれませんが、私から言わせれば、下手な県議会議員なんてものより、大手新聞記者の方がよっぽど権威があります。

2009年に自民党が下野した際、その時のマスコミの動きは言葉に出来ない程大きく、またあまりにも下卑ていて醜いものでした。マスコミが本気を出せば、スキャンダルなんてなくても時の政権など潰せると、証明した瞬間であったと思います。
そういったマスコミに対する不信感、反骨精神というのは、インターネットを見ていれば随所で見受けられます。
若者の反権力精神というのは、弱くはなっているものの、形を変えて存在している。というのが私の考えです。

「メディアは不誠実で、そして腐敗している」
インターネットというメディア越しに私がこれを賛美するのもなんだか間抜けな構図ですが、いやぁ、いい言葉だと思います。

トランプ氏 当選確定

アメリカ大統領選挙で、主要メディアのひとつ、AP通信は、共和党のトランプ氏が当選を確実にしたと伝えました。アメリカの主要メディアで当選確実を伝えたのはAP通信が初めてです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161109/k10010762191000.html

(ここまで引用)
ロシアのプーチン大統領はドナルド・トランプ氏に対して米大統領選挙の勝利を祝い、2国関係の危機脱却をめざし共に作業を行なうことへの期待を表した。露大統領広報部が発表した。

https://jp.sputniknews.com/politics/201611092991614/

本音と綺麗事のガチンコ勝負。

トランプ氏が勝ちましたね。いやぁ、応援していたとはいえ本当に勝つとは思いませんでした。
今回の選挙には見どころと呼べるものがいくつもあるのですが、ここではアメリカのマスコミについて話そうと思います。

今回の選挙では、アメリカのマスコミの主要100社は、すべてヒラリー氏を応援するという異例の自体でした。中小の地方紙も、これまで共和党支持を表明していたところが民主党支持に回る等、猫も杓子もヒラリー支持、トランプ批判となっていました。
トランプ氏が嫌われている理由は、ぱっと見る感じ「品がない」「頭悪そう」「差別主義者」とそんな感じなのですが、一番の理由は「金」であるようです。
トランプ氏自身は不動産王なのですが、彼はアメリカの貧乏人の側につき、逆に民主党のヒラリー氏は金融資本家の側につきました。今までとは逆の構図です。

今回と同じような事態というのは1896年のアメリカ選挙以来なのだそうです。
この時には金持ちの側にマッキンリー氏が、貧乏人の側にブライアン氏がつきました。
この際の金持ち側の圧力というのはすごいもので、経営者が労働者に対して「ブライアンが勝ったら君達仕事ないからね」と上から下に圧力かけたり、「ブライアンが勝ったら君のところと商売しないから」と会社同氏で牽制したり、マスコミだけでなく経営者全体が一致団結してブライアン氏を降ろそうと必死になりました。
結果ブライアン氏は負けてしまうのですが、だいぶ接戦となったそうです。

今回の大統領選は、さすがに1896年程とは言わないまでも、マスコミの反トランプの風潮は露骨にひどいものでした。トランプ氏を応援しようものなら、有無を言わさず「差別主義者」のレッテルを貼られる程度にはひどいものでした。彼をはっきり応援していた新聞社は、氏の親戚が経営している「ニューヨーク・ポスト」という地方紙ぐらいなものだったそうです。

日本の国益を鑑みると、ヒラリー氏が勝ってもトランプ氏が勝ってもどっちもどっちと言った風なのですが、個人的に応援していたので今回の結果は嬉しいものです。願わくば、日本とは良い関係を築いて欲しいものです。

完全管理社会 中国

中国政府は、全市民に向けた評価システムの導入を検討している。その評価で全国民の人生と運命が決まるようになる。監視機関は職場とウェブでの行動をコントロールし、一定の数のポイントで中国人を与えることを予定している。ポイントは多いほど良い。英インデペンデント紙が報じた。

中国人は消費、借金、SNSでの行動の分野で評価されるようになる。新法の素案では、人々の行動のデータは「可能な場所ではあらゆるところで」考慮されるようになると書かれてある。

ランキングのための重要な指標となるのは、その人について雇用者が伝える情報だろう。また、低評価の市民には海外旅行や銀行でローンを組む許可が出されなくなる。例えば、低い評価を得た裁判官や役人は、仕事で昇進したり、巨大な政府機構で働けなくなる。

中国政府は、具体的にいつ新たな評価システムが制定されるんかは今のところ発表できないが、役人についてのシステムは2020年までに稼働する。

https://jp.sputniknews.com/asia/201610252939896/

幸福は義務です。市民、あなたは幸福ですか?

中国が国民全てにポイントをつけて、それをランキング化するという構想を発表しました。
マイナンバーカードで大騒ぎしている日本と違って、やることがデカいですね。一党独裁の強みはこういった部分にありますね。権力の腐敗は他の追随を許しませんけど。

ところでこういったディストピア社会、完全管理社会というのは、映画や小説でしばしば描かれるものですが(特にアメリカ)、ほとんどすべて批判的に描かれますよね。少なくとも私は、その社会が肯定的に描かれているのを見たことがありません。アメリカ人が「自由」というのをとても大事にする国民だからでしょうか。

『権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する』とはジョン=アクトンの言葉ですが、はっきり申し上げまして、中国の権力構造は腐敗しております。しかし、腐敗しながらも運営を続行できているんですから、その点は褒めるべきでしょう。
ただ、これまで様々な媒体で描かれてきた「完全管理社会」というのは、基本的に「完全な」何かが権力の中枢にあることが前提でした。
映画「マイノリティリポート」にせよ、米製TRPG「パラノイア」にせよ、ニトロプラスのADV「シュタインズ・ゲート」にせよ、やっぱり中央には完全な何かがいました。
では今の中国の中央はどうでしょうか。「完全」でしょうか。私の意見については上に書いた通りですので察してください。それからもう一つ。
完全管理社会というのは、おおよそ「その社会の構成員にとって、肯定的に受け入れられている」場合が多いです。つまりその中央が信頼されているということなのですが、正直なところ、今の中国人は、中国共産党のことをあまり信用していません。
中国人が中国人を愛する「民族主義」については、おそらく日本よりもその感情は強いのでしょうが、「強い民族主義」と「中国共産党についての信頼」は、あまりつながっていません。

こんな状態で完全管理主義社会を実現させようとしたら、どうなるでしょうか。もし上手くいくようなら、日本はそのメリットを丁寧に真似ればいいですし、盛大にコケるようなら、指さしながら笑えばいいんじゃないかと思います。所詮は対岸の火事です。

ところで個人的に、中国にはやってほしいことがあるんですよね。
アメリカなんかが宗教的な理由で二の足を踏んでいる人間のクローン研究とか、あれ中国の技術でなんとかなりませんか?おたくのところなら下らない人権思想に足を取られることもないと思うんですけど。
それだけではないんですが、独裁的な中国だからこそできることって、そこそこあると思うんですよね。

科学者と宗教

国連がある面白い統計を発表しました。現在から過去に遡って300年の間、世界における素晴らしい科学者300人を対象に、神を信じる人が何人いるのかについて調査しました。すると、8~9割の科学者たちが神を信じていることが分かりました。

300人の内、神を信じないと示した人は僅か20人でした。一方、神を信じると明確に示した人は242人で、世界的に著名なニュートン、エジソン、X線を発見したヴィルヘルム・レントゲン、電池を発明したアレッサンドロ・ボルタ、アンドレ・マリ・アンペール(電流のSI単位のアンペアはアンペールの名にちなんでいる)、ゲオルク・オーム(電圧と電流と電気抵抗の基本的な関係を定義付けた)、キュリー夫人、アインシュタイン等々がその中に名を連ねています。

また、20世紀におけるイギリス、アメリカ、フランスの科学者の中で9割以上が神を信じることも明らかになっています。ここで、6人の現代の著名な科学者をご紹介しましょう。

*ハーバード大学神経科学者、アイベン・アレクサンダー(Eben Alexander)博士

アレクサンダー博士は個人のブログで自らの観点を述べています。「我々が宗教と科学の教条に束縛されなくなった時、人類は初めて認識において突破できる。何故なら、これらの教条は我々に対して、精神領域が真の物質的存在であることを理解する能力を拘束しているからだ」

博士は30年近く神経外科医として務めており、ハーバード医学院にも勤務していました。瀕死体験(NDE)は大脳が圧迫を受けたために生じた幻想だと主張していました。しかし、自ら体験したことで懐疑論者から有神論者に転じました。

博士は実際、瀕死状態から生き返ったことを体験しており、医療における奇跡とされました。ニューヨーク・タイムズが2012年に出版した彼の著書「天国の証明(Proof of Heaven)」の中で、深刻な昏睡状態になった自分が未来の世界に行ったことを書いています。博士は来世の存在に対して以前と違って、否定的ではなくなりました。

著書の紹介に、「このことは誰の身に起きても尋常ではないことだが、アレクサンダー博士の身に起きたことは革命的なことである。科学者であろうが信仰を持つ者であろうが、このことを無視することはできないのだ」と記されています。(中略)

*アインシュタイン(Albert Einstein)

アインシュタインの著作「相対論:狭義と広義相対論(Relativity: The Special and General Theory)の中で、彼は次のことを述べています。

「我々はまさにたくさんの多言語書籍を詰め込まれた図書館に入った子どものようだ。たくさんの本を書いた人がいると子どもたちは知っているが、どのように書かれたかは知らない。何故なら、これらの本に書かれた言葉を知らないからだ」

「しかし、子どもたちはこれらの本に何か神秘のベールに包まれたルールがあると感じている、ただ実際は何であるかはわからない。私からしてみれば、仮に最も賢い人類でも神に対する理解はこの程度しかないのだ。我々が目にした宇宙は人類が驚嘆するほど秩序良く組織されており、一定の法則に沿っていると知りながらも、ぼやけていて、はっきりとした理解ではないのだ」

アインシュタインが1927年のある晩餐会で、ドイツ人評論家で無神論者のアルフレド・カール(Alfred Kerr) に対して、「我々が持っている限られた手段で自然の奥深い神秘に潜入しようと試みれば、背後には微妙で無形な、表現し難い明らかな関連が存在していることに気づくのだ。物事を理解できるということを超越した力への畏敬の念こそが私の宗教だ。この意味において、私は実に宗教信仰があるのだ」と答えました。

H・Gケスラー(H・G・Kessler)が1971年に発表した「大都会日記(The Diary of a Cosmopolitan)」より抜粋しました。

*量子力学創始者の1人、ノーベル物理学賞受賞者マックス・プランク(Max Planck)

マックス・プランクの著作「科学は何処へ行く?(Where Is Science Going?)」の中で、「科学は大自然の究極な神秘を解釈できない。なぜならば、最終的に、我々も自然の一部分であり、我々自身が解決しようとする神秘の一部分であるからだ」と述べています。

「すべての物質はある種の力の影響下にのみ創造と存在ができる。この力は一つの原子粒子を振動させ、最も微小な「原子太陽系」を支えている。この力の背後には意識を持つ、知恵の心が存在することを仮設しなければならない。この心こそが全ての物質の母体であるのだ」

(以下省略)

http://www.epochtimes.jp/2016/10/26258.html

300年前って、「私は神を信じない」なんていったら石投げられて棒で殴られて火あぶりにされる時代も含まれてるじゃないですか。

国連が実施した調査によると、9割の科学者が神を信じていたそうです。
現代の科学者にも聞いていただきたいですね。特に日本の科学者。

記事本文を読んで思うことは二つあります。一つ目は、アインシュタインは非常に文学的であるということです。
「我々はまさにたくさんの多言語書籍を詰め込まれた図書館に入った子どものようだ」
なんてすばらしいじゃないですか。生半可な作家よりもずっと優れた一文ですよ。
「我々が持っている限られた手段で自然の奥深い神秘に潜入しようと試みれば、背後には微妙で無形な、表現し難い明らかな関連が存在していることに気づくのだ」
っていうのも良いですね。ホラー作家、ハワード・フィリップ・ラヴクラフト氏も、同年代にそんなこと書いていますよ。ラヴクラフト氏なら、「背後には微妙で無形な、表現し難い腐臭を放つ存在が、まさに私の影から這いよってくるのだ」みたいなことを書きそうですけど。

もう一つはアレクサンダー医師の体験した内容なのですが、これはニア・デス・エクスペリメント(NDE)という名前がついており、ER(緊急救命室)で働く方なら時折みられることなのだそうです。

舞城王太郎さんの「土か煙か食い物」の中に、面白い一節があったので引用します。これは主人公にあたる医師が、NDEを経験した女性に対して心中でぼやいた部分です。

 女は「神の存在をリアルに感じた」と言ったし「この世の根本は善であることを悟った」と言った。俺は冗談を言っているのかと思った。その女はギャングに銃で脅されてカージャックされたついでに自分の車で轢き逃げされてERに運ばれてきたのだ。女の腎臓の片方はオシャカにされて摘出されたし謎の鉄棒が脇腹を貫通していてそれを抜くとブーッっと音を立てて血液が噴き出して女を心房細動に追い込んだのだ。それでもこの世の根本が善だと信じるなどと言い出すとは。ヘイ、悪気があって言うんじゃないが、あんたそれは俺があんたに打ち込んだアトロピンやらエピネフリンやらが心臓に大ショックを与えている間、脳に酸素が回らなかったり不規則に回ったりして妙な活動をさせた結果で見た幻想だよ、と俺は思った。(204ページ)

そういえば私も臨死体験をしたことがあるのですが、残念なことにNDEを経験することはできませんでした。せいぜいバッターボックスに立って、センター返しのホームランをカッキーンと打つ夢を見たぐらいです。

こんな内容を書いた後で言うのもなんですが、私は神様をそこそこ信じています。で、信じていると言った後にこんなことを言うのも何ですが、「信じるものがすくわれるのは、頬の涙と足元だけ」です。どうか、お気をつけて。

兵馬俑の西洋人関与報道

中国を初めて統一した秦の始皇帝(紀元前259~同210年)の陵墓に埋葬された兵士や馬の姿をした副葬品である兵馬俑の制作に古代ギリシャ人が協力
していたとの説を英BBC放送などが伝え、中国で話題となっている。これまでの常識を覆すもので、ネット上では「全くのうそ八百だ」と反発も広がっている。

BBC(電子版)は12日、最近の研究で、兵馬俑が古代ギリシャの芸術品の影響を受けた可能性があることが分かったと報じた。
「秦始皇帝陵博物院」の専門家はBBCに「シルクロードが開かれる前に始皇帝時代の中国と西洋の間で密接な接触があった証拠が見つかった」と証言した。

始皇帝の陵墓建設前の中国には高さ約20センチの単純な像しかなく、兵馬俑のように等身大の写実的なものは作られていなかったとされる。
ウィーン大学の教授も最近発見された像の特徴から、「ギリシャの彫刻家が中国人に技術指導したかもしれない」と指摘した。

ただ、この説は、独自に文明を発展させてきたことを誇りとしている中国の人々には受け入れられないようだ。
中国版ツイッター「微博」には、「学者の推測」「中国の技術が西洋に伝わったのではないか」といった書き込みが相次いでいる。

優れた文化があったから西洋人が関わっているに違いないとか言うのは、流石にアジア人を馬鹿にしすぎ。

文明というのは常に発展するものではなく、発展する時期と衰退する時期を交互に繰り返すものです。疫病や災害等が原因で文明レベルが低下して、なかなか発展しなくなる時期を「暗黒時代」と称したりします。

例えばと例を挙げるときりがないのですが、例えば日本の刀鍛冶の技術は、鎌倉時代に最も進んでいたそうです。
当時の刀は今では作れないそうです。

他にも、史上初めて地球の大きさを観測したのは古代ギリシャ時代の哲人エラトステネスと言われていますが、彼以降再発見されるのには2000年近く時間がかかったりだとか、アメリカ大陸への航路を発見したイギリスのヴァイキング(8世紀前後)以降、再発見されるのには600年近くかかったりだとか。

あるいは、古代にあった技術が現代で再現できない場合もあります。ダマスクス鋼で作った剣だとか。そういうのはロストテクノロジーというそうです。

古代だからといって必ずしも劣っているとは限らない。秦の始皇帝の墓所、兵馬俑もその一つです。

8000体にも及ぶ人間の彫刻の、どれひとつとして同じ顔が見当たらないというとんでもない技術ですが、その技術の一つに「石膏拓」というものがあげられています。
石膏で人の型をとり、その型を元に等身大の人形を製作するという技術です。

当時の軍人のおおよそ全員に、石膏の拓をとるように命じ、軍人全員がそれに従ったなら、8000体のオーダーメイドというのも可能なように思えます。

他にも色々な技術があったのではないかという提案や研究がされています。古代人の行動範囲というのは思いの他広いので、西洋人が携わっていた可能性もあるのかもしれません。

ただ、「西洋人が携わったから」というのは、技術レベルの飛躍の答えにはなりません。

だってギリシャには兵馬俑と同じもの、ないじゃないですか。