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JASRAC 飲食店を提訴

生演奏「著作権侵害」 JASRAC、静岡の飲食店提訴
(2016/11/12 07:59)

著作権契約を締結しないまま客の求めに応じて店内で生演奏を披露するなどしたとして、
日本音楽著作権協会(JASRAC)は11日、静岡市葵区のライブハウスの経営者らを相手取り、
著作物の使用禁止と使用料相当額など約580万円の支払いを求める訴訟を静岡地裁に起こした。

生演奏を行う社交飲食店に対し、著作権法違反を理由にJASRACが提訴したのは県内では初めて。
訴状によると、2008年以降、同店ではバンド奏者とホステスの女性らの計6~7人が勤務し、
1日に3回30~40分程度生演奏を店内で披露しているほか、客のリクエストに応じている。
15年1月、静岡地裁は演奏禁止などを命じる仮処分決定をしたが、
同店は店名を変更するなどして現在も営業を続けているという。

原告の代理人の弁護士などによると、店内の座席数や客の利用単価などから割り出した
1曲当たりの使用料は90~100円で、営業期間中の使用料相当額を計算し、請求した。

JASRACによると、9月末現在、生演奏を提供する飲食店などは県内に456店舗あり、
著作権契約をしているのは74・7%にとどまるという。

県庁で記者会見した担当者は「頻繁に店を訪れ、電話するなどして警告したにもかかわらず
営業を続けている極めて悪質なケースのため、提訴に至った」と説明した。

静岡新聞 アットS
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/300744.html

悪名高い既得権益団体のニュースです。

静岡のライブハウスがJASRACに金を払わずに生演奏をしていたとして、580万円の支払いを求めJASRACが提訴したというニュースです。
見せしめ訴訟って奴だと思います。

昭和の頃にはたくさんいた流しのギター弾きがいなくなり、街から音楽が消え、日本の音楽産業の衰退の一因となったJASRACですが、手を緩めるとか規模が小さくなるとか、そういうことはないようです。
作曲家や音楽家よりも管理団体の方が大きくなってるというのはいかがなものかと思うのですけどね。

さて先にも書きました通りJASRACの悪い噂を探したら、枚挙に暇がありません。
ちょっとだけ紹介させていただきますと、こんな例があります。
作詞作曲家でミュージシャンの大槻ケンヂさんがライヴを行った際、JASRACに利用料を払いました。(自分の作った曲でも当然、利用料を払わなくてはなりません。JASRACですから)
本来ならそのうちの何パーセントかが大槻さんの手に戻ってくるはずなのですが、1円足りとも戻ってこなかったそうです。

なんでこんなことが起こるかと言いますと、JASRACはサンプル調査で利用料を計算しているからだそうです。例を挙げます。
1年で使われた音楽の数を仮に1万曲とします。JASRACはそこから50のケースを取り出し、その50のケースを元に、残りの9550の曲の割り出しを行います。これがサンプル調査です。
ですので、利用者がたくさんいる流行りの曲なんかはサンプル調査にかかりますが、流行りが終わった曲や、無名の曲なんかは利用料の還付が行われないという事態が発生するのです。

かつて音楽は少品種大量生産でしたが、今では多品種生産の時代と言われています。ですので調査方法を見直した方がいいに決まっているのですが、そこはJASRAC。金にならないことはしないでしょう。

もしあなたがこれから先、口笛をふいたり鼻歌を歌ったりするときには気を付けてください。
もしかしたら背後には、JASRACがいるかもしれません。