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稲田防衛相の答弁問題

辻元清美氏の質問にうつむく稲田朋美防衛相=国会内で2016年9月30日午後2時54分、藤井太郎撮影
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野党が問題視する稲田氏発言
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質問の辻元氏「うろたえる大臣……国益を損ねている」
8月に入閣した稲田朋美防衛相を巡り、開会中の国会で、過去の発言と防衛省トップとしての言動の食い違いがクローズアップされている。発言の矛盾を問われ、答弁で涙ぐむ場面もあった。安全保障法制のもと、自衛隊は駆け付け警護など新たな活動領域に踏み込む。それを指揮するトップに不安の声が上がっている。【遠藤拓、三股智子】

野党は稲田氏に対し、9月30日の衆院予算委員会での辻元清美氏(民進党)による質問を皮切りに、日米安保や日本の核武装、尖閣諸島問題などを巡る過去の言葉を引用し、防衛相としての見解を繰り返しただしてきた。そのたびに稲田氏は政府の公式見解を述べ、過去の発言の修正に追われる印象を与えてきた。

「こうした人物に我が子を預ける親は、私に限らず不安だろう」。陸上自衛官の次男を持つ北海道千歳市の50代の女性は懸念を口にした。「自衛隊などについて防衛相になる前からさまざまな発言をしていたが、言うことがくるっと変わった。南スーダンの訪問予定も体調を理由にキャンセルし、批判されれば慌てて訪問する印象だ」と話した。

専門家はどう見るのか。

軍事評論家の前田哲男さんは「資質もないのに大臣となり、ボロが出たのだろう」と厳しく指摘した。「防衛相には憲法と日米安保体制に折り合いを付ける覚悟と見識が求められる。稲田氏は、そのどちらも持ち合わせていないようだ。そこが野党側に狙われた」と分析する。

一方、坂元一哉・大阪大大学院教授(国際政治学)は「日本独自の核保有を巡る発言は稲田氏が大臣になる前の発言だ。ここまで問題にするのはいかがなものか」と野党側の姿勢に疑問を呈し、「大臣になって間もない時期であり、まずは職務に専念してほしいと思う」と話した。

稲田氏が涙を浮かべたのは9月30日。辻元氏が8月15日(終戦の日)の全国戦没者追悼式を欠席した理由をただした時だ。稲田氏は海賊対処で自衛隊の駐留するアフリカ・ジブチを訪問中だった。

辻元氏は「涙を浮かべ、震えていた。矛盾を突かれ、答弁しようがなかったのだろう。うろたえる防衛大臣を世界各国はどう思うか。国益を損ねている」と指摘する。

一方、菅義偉官房長官は記者会見で「高い緊張感をもって職務を果たしている」と擁護した。

毎日新聞:http://mainichi.jp/articles/20161015/k00/00m/040/177000c

いーけないんだーいけないんだー せーんせーにいってやろー

稲田防衛相が答弁につまって涙を浮かべたというニュースです。
私はこの方のことを嫌っているわけでは決してないのですが、ジブチ訪問の時から、「なんか、浮かれてるなー」というか「脇が甘いんじゃないかなぁ。揚げ足取られなければいいけど」みたいなことを思っていました。

ジブチ訪問の際は、左派マスコミ各社から「稲田防衛相、非常に派手な格好でジブチ訪問。とてもけしからん」といった具合に批判されていました。
私がみた限りは、別に言われる程派手でもなんでもないと思ったのですが、なんといいますか、「大阪梅田に出来た伊勢丹を見に来たうちのおかん」みたいな感じだなぁとは思いました。ようするにちょっと浮かれてるというか観光気分が垣間見られるというか。

聞くところによれば、稲田朋美さんは結構な軍事オタクというか、軍事や防衛が好きな方だそうで、そうであるなら稲田さんが防衛大臣につくことができたのは、この方にとっての悲願だったのではないかと思います。

しかし防衛大臣が難儀する仕事と言えば、自衛隊と憲法とのすり合わせ、海外派遣した自衛隊と憲法9条との矛盾点についての答弁、他、「権力=悪」とするめんどくさい人たちや、「自衛隊や警察は暴力装置」などと称するめんどくさい人たちとのやりとりです。

昔からの夢だった職場についたものの、現実とのギャップに落胆している。そういう風に捉えられなくもないです。

ただなんにせよ、「かつての発言は私人としての発言です。公人である今とは意見が違います」
おそらくこの一言が言えればよかったのでしょうが、それが言えないというのは政治家としての資質に問題を感じざるをえません。

国会というのは、人の揚げ足を取ることに関してはトップクラスの方々が、日々討論を重ねる場所です。
一切の動揺を見せず、さわやかな笑顔でカラスは白と言えないようでは、追及の厳しい防衛大臣などは務まらないのではないでしょうか。