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TPP関連法採決

民進党の蓮舫代表は東京都内で記者団に対し、山本農林水産大臣の一連の発言を受けて、
山本大臣に対する不信任決議案の提出も検討しているとする一方、

「まずは大臣自身が、事態の重さを受け止めて行動を取ると思っている」と述べ、

自発的な辞任を求めました。

TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案の衆議院での審議をめぐって、
自民・公明両党は、山本農林水産大臣の一連の発言を受けて、2日の特別委員会での採決を見送る一方、
4日、特別委員会で採決を行うことを委員長の職権で決めました。

これについて、民進党の蓮舫代表は記者団に対し「非常に残念で、相当、数のおごりがあるとしか思えない。
私たちも真摯(しんし)な対応をし、採決まで合意していたものを与党自身が取りやめておきながら、
職権で委員会の開催を決めたのは信頼関係が損なわれる行動だ」と述べ、与党側の対応を批判しました。

また蓮舫氏は、記者団が山本大臣に対する不信任決議案を提出するかどうか質問したのに対し
「視野には入っている。しかし、まずは大臣自身が今回の事態の重さを受け止めて行動を取ると思っている」と述べ、
山本大臣の自発的な辞任を求めました。

蓮舫さん、あなたそこそこ頭は切れるんですから、民衆が望んでいるのがそんなことではないことぐらいわかるでしょう。

さて、だいぶ長いこと審議が続けられてきたTPPについて、日本の側は批准するということでまとまりました。
各メディアとも「強行採決」と表現していますが、普通に審議しても普通に可決される案件です。
今回のニュースは、強行採決の過程で、山本大臣失言のような何かを発したことに関して蓮舫議員が詰め寄っているといった構図です。

ただそんなことは正直どうでもいいので、TPPの話をします。
先も言った通り、日本政府はTPPを批准しました。じゃあ今後、国民皆保険がなくなるとか、国内の農業が危機に瀕するとかいうのがあるのかというと、まずありえません。
毎日のようにアメリカメディアを盛り上げている大統領選の、主要候補。トランプさんもビルクリントンさんも、TPPには反対しているからです。ですので、どう転んでもTPPは成立しません。

じゃあこの批准には意味がなかったのかと言いますと、そういうわけではありません。
もし今後アメリカが、「太平洋沿いの国全体で、何か大きな取り決めをしよう」と言い出した際に、日本の側が「ねぇアメリカさん。あなた以前そうやってTPPはじめましたよね。日本とか韓国は、それらの要求を飲んだんですけど。アメリカさん、あなたその話を反故にしましたよね?」

と、そんな具合に圧力をかけられるのです。ようするに外交カードになるわけです。

甘利TPP担当相はよくがんばってくれたと思います。この役職をイエスマンがやっていたら、日本はとんでもなく不平等な条約を飲まされていたでしょうから。よくぞ粘ってくれました。

まぁようするに、TPPは失敗したけれど、日本には対アメリカの外交カードが増えました。
自民党員はよくがんばったと思います。今回ばかりは手放しでほめたい。