警察庁は、パチンコの標準的な遊技時間(4時間)に客が得られるもうけの上限について、 現行の十数万円から5万円を下回るよう出玉規制を強化する方針を固めた。
スロットなどについても同水準に規制を強化する。もうけの上限を引き下げることで、改正案では、遊技時間4時間でパチンコ玉の獲得総数が発射総数の1.5倍に満たないものとする新基準を設けた。現行の3分の2程度に規制を強化し、大当たりの出玉の上限も現行の2400個(9600円相当)から1500個(6000円相当)に引き下げる。
パチンコ店の店長など管理者については、依存問題に関する従業員への指導・教育や客への情報提供などを、
施行規則で定める業務に追加するなど規則の一部改正も行う。
要約
パチンコとスロットに関して、4時間で勝てる最大の金額を5万円を下回るように規制する方針を固めました。
つまり、どんだけ勝ったとしても以前のように10万円勝ちとかいうことはありえなくなります。
ちなみに、負け額に関してはなに一つ変わりなく、今まで通りとのことです。
一部の報道ではパチンコのみが規制されるように書かれていますが、スロットもパチンコと同じような額までしか勝てないように規制が入ります。
パチンコスロット規制の背景
警視庁の発表によりますと、今回の規制は「ギャンブル依存症」への対策のためだそうです。
日本のギャンブル依存症人口は、先進国の中でも圧倒的で、依存症の人のほとんどがパチスロにはまったため発症しています。
つまり、警察の狙いとしては、出玉を減らして勝てなくすれば負けた分を取り戻そうというバカがいなくなるという計算です。
規制するならもっと早く規制しろよって話しなのですが、カジノ法案も成立したことですし、今後を見据えたうえでの規制なのでしょう。
規制の方向性が意味不明
パチンコとスロットの規制そのものには賛成ですが、規制の方向性には正直疑問が残ります。
依存症になるくらいパチンコにはまっている人は、勝ち額が減ったところで止めたりしないんじゃないかということです。
時間辺りの出玉を規制するのであれば、負け額も一緒に減らしたらいいのになぜかそれをしないのも謎です。
誰も救われない規制
今回の規制で得をする人は誰か。正直誰もいないです。
なぜこんな中途半端な法律を作ったか謎です。
中途半端に出玉を抑えたところで、行く人は行きます。
逆に今回の規制で離れた客が使う予定だったお金は、結局お客さんにしわ寄せがいきます。
つまり、お客が離れてお店も損をして、メーカーも台が売れなくて損をして、依存症のお客さんも結局勝てないパチスロにのめり込んだままで損をします。
お店側もお客さんが離れた分は回収しないと潰れるだけですからね。依存症の人はもっともっと絞りとられます。
誰も救われることはありません。
規制するなら徹底的にやれば?
上記ように、中途半端な規制は誰も得をしないですし、なんの意味もありません。
どうせパチスロ規制するなら、徹底的にやるべきなのです。
例えば、4円パチンコ、20円スロットの全面廃止などレートそのものを下げれば、負け額も勝ち額も両方減るので、結局人口は減っていきます。
もしくは店舗入場に規制をかけて月に10回までしかお店に入れないようにする。などです。
いくらでもやりようがあるのにドラスティックに改革しなのは、やはりパチンコの会社が天下り先になっているからなのでしょうか。
それとも、本当にバカが考えたことなのか、謎は深まるばかりです。