製薬会社「バイエル薬品」で内部告発!しかもその社員に退社を迫る。

バイエル薬品の無断カルテ閲覧問題です。バイエル薬品は先週、問題を初めて公表しましたが、本社のコンプライアンス室はおととし10月の時点で問題を把握していたことがわかりました。

この問題は、バイエル薬品の社員が宮崎県の医師に依頼し、患者に無断でおよそ200人分のカルテを閲覧していたものです。

バイエル薬品は今月10日、問題を初めて公表し、「不適切な閲覧があった」と謝罪しましたが、本社のコンプライアンス室は社員の男性の内部告発を受け、おととし10月には、無断閲覧の事実を確認していたことがわかりました。この時、コンプライアンス室の担当者は、男性に「違法性はなく、社内で非公式に処理するので処分も行わない」と伝えていました。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170417-00000025-jnn-soci

製薬会社の不正、なくなることはないのでしょうか。
バイエル薬品が患者に無断でカルテを閲覧。しかも、その社員が良心に耐えかねて告発したところ、やんわりと退社を薦められるという事態になったようです。
動画ニュースでは、告発した社員と上司とのやりとりの録音データが聴けました。あきらかに気にいらないなら辞めろという態度です。

まず、製薬会社の社員が患者の許可なくカルテを閲覧するという行為。これは個人情報保護法違反です。
つまり、犯罪なわけです。いいわけないですよね。

そして何よりもそれを許可した医師。うーん、クズ医者ですね。
製薬会社と医者の癒着の問題は、ずっと昔から叫ばれていて、医師が製薬会社の人からお金を受け取ることによって、様々な面で便宜を図るわけです。
今回のケースもそれでしょう。それとも、製薬会社の人からしたら当たり前すぎてお金渡すとか以前の問題なのかもしれませんね。

どちらにしろ、金銭を渡して会社側がなんらかの利益を得るという行為は、日本の医療にとってマイナスでしかありません。
一つの薬が認可されるだけで、製薬会社には多額の利益がもたらされます。例えば、AとBという薬があって、実際に効果の高い薬がBだったとしても、お金をもらった医師がAの方がいいとアンケートに答えればAが認可されてしまうわけです。
患者にとって一番でなければならない医療の世界が、お金儲けの場になってしまうというのは、どんな理由があっても一般市民からしたら容認できません。

今回の件はそこまで大きな問題ではないのかもしれませんが、氷山の一角として捉え、今後の医療業界を変えるきっかけになってほしい。という感想を抱きました。
大半の医者や製薬会社の人は真面目に患者のことを考えていると信じたいですが、こういう事件があると、医師や製薬会社の人はこんなのばっかりなのかなとマイナスなイメージを持ってしまいます。

そしてなにより、内部告発した社員に退職を迫るなど、バイエル薬品は本物のゴミです。きっと告発した社員も周りがバカばっかりで耐えきれなくなったのでしょう。
どんな会社でも正しいことだけをしていてもなかなかうまくいきませんが、ダメなことはダメと言えるような会社が生き残るような社会であってほしいと願っています。