◆フィリピン大統領、ISが入国したら「人権忘れる」
フィリピンのドゥテルテ大統領は14日、シリアやイラクを追われた過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員らがフィリピンに入国し活動拠点を築くこともあり得るとした上で、そうなった場合、人権に関する義務を放棄して国民の安全を守ると述べた。
ドゥテルテ氏は、フィリピン南部のミンダナオ島はすでに武装勢力や強盗の温床となっていると語り、「迫り来るテロ」に懸念を表明。
こうした不安定さを利用して過激派が流入する恐れもあるという。警察当局での演説で同氏は「支配地を奪われた中東のテロリストらが、ここに来た場合に備えて準備をしなくてはならない」とした上で、
「彼らには人権などみじんもない。私は、人権のために国民が殺されるのを許さない。そんなものはたわごとだ」と述べた。
力強いフィリピンのとーちゃん。
ドゥテルテ大統領が「ISの人権よりもうちの国民の命の方が大事」と述べたというニュースです。
この人はその辺の政治家と違って上っ面だけの言葉だけではなく、やると言ったらやる実績と凄味があるので、「ドゥテルテがこう言った」というのは、ただそれだけでニュースになりますね。
さて、イギリスのEU離脱やトランプ大統領の当選等、世界はグローバリズムから離れて行っているような気がします。もっとあからさまに言うなら「グローバリズムという幻想から目が覚めつつある」と言いますか。
人権とグローバリズムを尊重し、移民を受け入れまくったフランスやイギリスは、人権の重みに耐えきれず、国家が傾きかけています。特にフランスは深刻です。
人権とグローバリズムというのが聖書の教えとマッチしていたせいか、なんだか白人は妙にその二つを推してきているような気がします。その考え方に感化されたリベラルも含めて。
しかし、そんな綺麗事ばかり言っていられない状況を前にしてか、世界各国が「利己的」になっているように思えます。
イギリスはEUから離脱しました。アメリカは綺麗事を並べるヒラリー夫人よりもトランプ大統領を選びました。エジプトとトルコはイスラム政権が第一党となり、キリスト教社会に牽制をかけています。フィリピンは麻薬の売人を取り締まる為に、人権等どこ吹く風でだいぶ過激な活動をしました。(結果的に治安がよくなっています)
私はそれでいいと思っています。「世界には最初、国境なんてなかった」なんて言いますけど、それはつまるところ、「必要性を感じたから、人間は国境というものを『発明』した」とも考えられます。
「国境を無くそう」ではなく、「国境の意義、意味、そして価値とはなんなのか、考え直そう」という時代になってきているんじゃないかなぁ、と、そんな気がします。
人権の話が国境の話になってしまいました。とはいえ私が人権について話したいことと言えば、人権人権と騒いでる奴の話は、眉に唾つけて聞いておいた方がいいと思うよって、そんなもんです。